2020 新型コロナ年の入試報告 パート2️⃣

 COVID-19[新型コロナウィルス感染症]の影響が強まる前に大学試験が終えられたことは努力してきた受験生には本当によかったと思います。

 今年東大[文二]に合格した生徒は高校一年の中頃に当塾とは規模が違う総合塾から友人と一緒に私の所にやってきました。英語に不安を感じたのでしょう。1人か2人のレッスンで効率のいい英語指導であることは知っていました。経験から2、3回のレッスンをしただけで能力は東大級だと判断しました。面白いくらい伸びていきました。三年の夏に理系のクラスに居たのですが、文系に変更しました。当塾では英語を受験に活かすために文転した生徒を何人もみてきました。東大は日本を代表する大学らしく英語も他の国立の手本となる工夫された多様なかつ大量の問題を作ります。速さが合否の分かれ目です。そのために速読の訓練と英語小論文の指導は徹底的にしています。彼の英語小論文は、多少添削はしましたが,あまりに良い文章であったのでアメリカ人の友人に見せました。日本の公立高校でも指導経験のある彼が賞賛した小論文でした。世界史も英語で勉強する姿勢もありましたから普通の体調で受ければ合格は間違いないと思っていました。今年の東大の英語が難しかったことも英語力のある彼には幸いでした。

  京大に合格した生徒は、英語を真面目にやってきたのに何故か思うように伸びないと私の所に来ました。最初の面談では阪大志望でした。どんな勉強をしてきたかは触れませが、ハッキリしていることは暗記型特有の知識はあるが応用力に欠ける受験には使えない英語でした。英語の基本から入りました。頭の質がいい生徒でしたから,それまで持っていたバラバラの知識が結びついて魔法の杖を使ったかの如くドンドン伸びていきました。元々の志望大学を超えて京大に受かってしまったのです。京大の英語問題は難解な解釈と英作文だけのシンプルなものです。真の実力なくしては合格点に達することはない「これぞ英語」という問題です。彼はこれをクリアーしました。

 その他に合格可能性がE判定[合格不可能]であった生徒が岡山大学に受かった事例もあります。私の長年の経験が生きたと思います。

 個性を大切にしていますから、それぞれの生徒に独自な指導方法を施してきました。一人一人に特別な思いがあります。又彼らが教えてくれた有益な情報もあります。後輩に繋げていくつもりです。 今後も真摯に効率的な英語習得法と英語が楽しくなる指導法を研究していきたいと思います。